令和8年分 相続税路線価の総括
国税庁は2026年7月1日(水)、令和8年分の路線価(相続税路線価)を公表しました。今回で5年連続の上昇となり、上昇率は過去最大を更新する結果となりました。相続税・贈与税の申告実務にも大きく影響する内容ですので、今回はその総括をお届けします。
全国平均は前年比+2.9%、過去最大の上昇幅
令和8年分の路線価は、全国の標準宅地の平均で前年比2.9%の上昇となりました。これは2010年以降で最大の上昇率であり、昨年の2.7%をさらに上回る結果です。
都道府県庁所在地の最高路線価をみると、上昇した都市は44都市(前年35都市)、横ばいは青森市・津市・鳥取市の3都市、下落した都市はゼロと、35年ぶりに下落都市がないという結果になりました。
最高路線価は41年連続で東京・銀座
全国で最も路線価が高い地点は、今年も東京都中央区銀座5丁目(銀座中央通り、鳩居堂前)で、1平方メートルあたり5,336万円(前年比+11.0%)。41年連続で全国トップを維持しています。
以下、上位の地点は次のとおりです。
- 2位 大阪市北区角田町:2,120万円(+1.5%)
- 3位 横浜市西区南幸:1,760万円(+2.3%)
- 4位 名古屋市中村区名駅:1,304万円(+1.2%)
- 5位 福岡市中央区天神:992万円(+2.5%)
インバウンド需要の回復や再開発、低金利環境を背景とした投資需要の拡大などが、都市部を中心とした地価上昇を後押ししたとみられます。
相続税申告への影響
路線価は相続税・贈与税における土地評価の基礎となる指標です。路線価が上昇するということは、同じ土地でも相続税評価額が上がり、結果として相続税額が増加する可能性があることを意味します。特に上昇率の大きいエリアに不動産をお持ちの方は、生前からの相続税シミュレーションや、必要に応じた対策(生前贈与、資産の組み換え、納税資金の準備等)の検討がより重要になります。
路線価は毎年更新されるため、最新の評価額に基づいた試算が欠かせません。相続税額の試算や対策について気になる方は、当ラボまでお気軽にご相談ください。

