簿記3級の精算表とは?作り方・構造・決算整理仕訳を徹底解説
精算表(せいさんひょう)は、決算整理仕訳を行いながら試算表の数値を貸借対照表と損益計算書に振り分けるための作業表です。簿記3級の頻出テーマであり、しっかり習得すれば大きな得点源になります。
精算表とは何か?
精算表は「決算整理前残高試算表」から「財務諸表」を完成させるための橋渡し役です。8桁精算表では「試算表」「修正記入」「損益計算書」「貸借対照表」の4欄が借方・貸方に分かれています。
精算表の作成ステップ
ステップ1:試算表欄への転記
決算整理前の残高試算表の借方・貸方残高を「試算表」欄に転記します。借方合計=貸方合計になることを確認します。
ステップ2:修正記入欄への記入
商品棚卸・減価償却・貸倒引当金・前払費用・前受収益・未払費用・未収収益の決算整理仕訳を「修正記入」欄に記入します。
ステップ3:P/L欄とB/S欄への振り分け
試算表の数値に修正記入を加減した結果を、費用・収益科目は損益計算書欄へ、資産・負債・純資産科目は貸借対照表欄へ振り分けます。
ステップ4:当期純利益の確定
損益計算書欄の貸方合計(収益)から借方合計(費用)を引いた差額が当期純利益です。この金額を損益計算書借方と貸借対照表貸方に記入して完成させます。
よく出る決算整理仕訳パターン一覧
| 処理内容 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 期末商品棚卸 | 繰越商品(期末額) | 仕入 |
| 期首商品の再振替 | 仕入 | 繰越商品(期首額) |
| 減価償却費計上 | 減価償却費 | 減価償却累計額 |
| 貸倒引当金設定 | 貸倒引当金繰入 | 貸倒引当金 |
| 費用の前払い | 前払費用 | 当該費用科目 |
| 収益の前受け | 当該収益科目 | 前受収益 |
| 費用の未払い | 当該費用科目 | 未払費用 |
| 収益の未収 | 未収収益 | 当該収益科目 |
精算表問題を解くコツ
①決算整理仕訳を理解して覚える
各決算整理仕訳には意味があります。なぜその仕訳が必要なのかを理解すれば、応用問題にも対応できます。
②P/L科目・B/S科目の判断を素早くする
各科目が損益計算書欄・貸借対照表欄のどちらに入るかを瞬時に判断できるよう、5大分類を常に意識して練習しましょう。
③完成後に左右合計の一致を確認する
精算表が完成したら、損益計算書欄・貸借対照表欄それぞれで借方と貸方の合計が一致するか必ず確認します。
まとめ
精算表は作成手順と決算整理仕訳パターンを押さえれば確実に得点できるテーマです。繰り返し練習して本番でスムーズに解けるようにしておきましょう。

