簿記の棚卸資産とは?商品有高帳の記帳方法・先入先出法・移動平均法を解説

棚卸資産(たなおろししさん)の管理は、企業の利益計算に直結する重要なテーマです。「先入先出法と移動平均法の違いは?」「商品有高帳ってどうやって書くの?」本記事では、棚卸資産の基本から主要な払出単価の計算方法まで解説します。

棚卸資産とは?

棚卸資産とは、企業が販売目的で保有する商品・製品・仕掛品・原材料などの総称です。期末に残った在庫は「繰越商品(資産)」として貸借対照表に計上され、売れた分は「売上原価(費用)」として損益計算書に反映されます。

商品有高帳とは?

商品有高帳(しょうひんありだかちょう)は、商品の入出庫と在庫数量・金額を記録する補助簿です。商品ごとに受入・払出・残高を記録し、在庫管理と売上原価の計算に使います。

払出単価の計算方法

①先入先出法(FIFO)

先に仕入れた商品から先に払い出すと仮定する方法です。仕入れの古い順から在庫を使っていくため、期末在庫は最新の仕入単価で評価されます。

特徴:在庫評価が時価に近くなる。物価上昇期は利益が多く計算されやすい。

②移動平均法

商品を仕入れるたびに、現在の在庫数量と金額をもとに新しい平均単価を計算する方法です。

計算式:(前残高金額 + 当回仕入金額)÷(前残高数量 + 当回仕入数量)= 新平均単価

特徴:仕入のたびに単価が変わるため計算が増えるが、平均的なコストを把握しやすい。

商品有高帳の記帳例(先入先出法)

日付摘要受入数量受入単価払出数量払出単価残高数量残高金額
4/1前期繰越10100101,000
4/5仕入20110303,200
4/10売上15100(10)→110(5)151,650

棚卸資産の評価と決算処理

期末には実際に在庫を数える「棚卸(たなおろし)」を行います。帳簿上の在庫数量と実際の在庫数量が一致しているかを確認し、差異がある場合は「棚卸減耗損」として処理します。また、在庫の時価が原価を下回っている場合は「商品評価損」を計上します(低価法)。

まとめ

棚卸資産の管理は企業の利益計算に直結する重要テーマです。先入先出法と移動平均法の特徴・計算方法を理解し、商品有高帳の記帳練習を繰り返すことで、試験でも確実に得点できるようになります。

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