M&A仲介会社とFAアドバイザーの違いとは?中小企業オーナーのための選び方ガイド

事業承継や会社売却を検討する経営者が最初に直面する疑問の一つが「M&A仲介会社とFAアドバイザー、どちらに頼むべきか?」です。両者には明確な違いがあり、選択を誤ると損をするケースもあります。

M&A仲介会社とFAアドバイザーの基本的な違い

【仲介とFAの根本的な違い】

項目 M&A仲介会社 FA(フィナンシャル・アドバイザー)
立場 売り手・買い手双方の仲介 売り手のみ(または買い手のみ)の代理
手数料の支払い元 売り手・買い手の両方 依頼した側のみ
利益相反リスク ▲ 両者から受領するため存在する ◎ 依頼者の利益を最大化する立場
マッチングの速さ ◎ 豊富な買い手データベースで早い △ 案件次第
費用の目安 成約報酬:売却額の3〜5% 着手金+成功報酬(やや高め)

仲介会社の「利益相反リスク」とは?

M&A仲介会社は売り手・買い手の双方から報酬を受け取ります。そのため、理論上は「成約さえすれば報酬が入る」という構造になっており、売り手にとって最高の条件を引き出すことよりも、成約を急ぐインセンティブが働く可能性があります。

【仲介会社を使う際の注意点】

  • ▲ 「早めに決めましょう」と急かされる場合は慎重に
  • ▲ 複数の買い手候補と競争入札(オークション)を行わず、1社だけに絞られるケースがある
  • ▲ 契約書(アドバイザリー契約)の独占期間に注意(通常6〜12ヶ月)
  • ▲ 仲介会社によって買い手データベースの質・量が大きく異なる

どちらを選ぶべきか?状況別ガイド

【状況別おすすめの選択肢】

状況 おすすめ 理由
売上1億円未満の小規模案件 仲介会社 費用対効果が高い。FAは費用が割高になりやすい
売上5億円以上の中堅企業 FA 交渉力・条件最適化の価値が大きい
急いで売りたい 大手仲介会社 買い手データベースが豊富でマッチングが早い
条件にこだわりたい FA 売り手の立場でのみ交渉するため条件を最大化しやすい
従業員の雇用を守りたい 仲介+弁護士連携 契約書の条件確認に弁護士を加えることが安心

M&A仲介会社を選ぶ際のチェックポイント

【優良な仲介会社の見極め方】

  • ✓ 同業種・同規模の成約実績が豊富か
  • ✓ 担当者が相続税・事業承継税制の知識を持っているか
  • ✓ 買い手候補を複数提示し、競合比較ができるか
  • ✓ 独占期間が適切か(長すぎる独占期間は交渉力を下げる)
  • ✓ 手数料の計算方法(レーマン方式など)が明確か

事業承継税制との組み合わせも重要

M&Aによる株式譲渡と事業承継税制(特例措置)は、状況によって最適な組み合わせが異なります。特に、後継者への贈与・相続と第三者への売却の両方を検討している場合は、税理士・M&Aアドバイザーの双方が連携して戦略を立てることが重要です。

まとめ

M&A仲介会社とFAアドバイザーはどちらが「優れている」かではなく、会社の規模・売却の目的・優先事項によって使い分けるものです。特に初めてM&Aを検討する経営者の方は、まず複数の専門家に無料相談を行い、自社に合ったパートナーを選ぶことが大切です。

当ラボでは、M&A・事業承継に精通した専門家が初回無料相談を行っています。仲介会社の選び方から売却価格の目安まで、ぜひお気軽にご相談ください。

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