相続税の計算方法をわかりやすく解説|初心者向け超入門ガイド

「相続税」という言葉は知っていても、実際にどうやって計算するのか知らない方がほとんどです。この記事では、相続税の計算の流れを5つのステップに分けて、初心者にもわかりやすく解説します。

まず知っておくべき「相続税は全員払うわけではない」という事実

日本で亡くなった方のうち、実際に相続税の申告が必要なのは全体の約9%です(2023年実績)。つまり、約91%の家庭は相続税を払っていません。まずは自分が該当するかを確認しましょう。

相続税計算の5ステップ

【5ステップの全体像】

  1. 相続財産の総額を計算する
  2. 基礎控除を引いて「課税遺産総額」を出す
  3. 法定相続分で按分して「相続税の総額」を計算する
  4. 実際の取得割合に応じて各相続人の税額を按分する
  5. 各種控除・加算を適用して最終税額を決める

STEP1:相続財産の総額を計算する

すべての財産を集計します。プラスの財産から非課税財産を除き、マイナス(借金・葬儀費用)を差し引きます。

【相続財産に含まれるもの・含まれないもの】

課税対象(+) 非課税・控除(−)
現金・預金・株式 生命保険(500万円×相続人数まで)
不動産(路線価評価) 死亡退職金(500万円×相続人数まで)
生命保険・退職金(非課税超過分) 墓地・仏壇(祭祀財産)
7年以内の生前贈与財産(持ち戻し) 借金・ローン・葬儀費用

STEP2:基礎控除を引く

相続財産の総額から基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人数)を引いた金額が課税遺産総額です。この金額がゼロ以下なら相続税はかかりません。

例:遺産総額8,000万円、相続人3人(配偶者+子2人)の場合
課税遺産総額 = 8,000万円 − 4,800万円(基礎控除)= 3,200万円

STEP3:法定相続分で按分して税額の総額を計算

課税遺産総額を法定相続分で分けて、それぞれに税率をかけて合計します(これが「相続税の総額」)。

【相続税の速算表(主な税率)】

法定相続分に応じた取得金額 税率 控除額
1,000万円以下 10%
3,000万円以下 15% 50万円
5,000万円以下 20% 200万円
1億円以下 30% 700万円
3億円以下 40% 1,700万円

STEP4:実際の取得割合で按分

STEP3で計算した「相続税の総額」を、実際の遺産取得割合に応じて各相続人に按分します。

STEP5:各種控除・加算を適用

最後に、各相続人の状況に応じた控除・加算を行います。

【主な控除・加算の種類】

種類 内容 効果
配偶者控除 配偶者の取得額が1億6,000万円以下 税額ゼロになることが多い
未成年者控除 18歳未満の相続人 10万円×(18歳−年齢)を控除
小規模宅地等の特例 自宅(330㎡まで) 評価額を80%減額
2割加算 一親等以外の相続(孫・兄弟等) 税額が20%増加

具体例で計算してみよう

遺産総額8,000万円、相続人:配偶者+子2人(法定相続分:配偶者1/2・子各1/4)の場合の相続税はどうなるでしょうか。

  • 課税遺産総額:8,000万円 − 4,800万円 = 3,200万円
  • 配偶者の法定相続分:1,600万円×15%−50万円 = 190万円
  • 子各自の法定相続分:800万円×10% = 80万円
  • 相続税の総額:190万円+80万円+80万円 = 350万円
  • 配偶者控除適用後:配偶者の税額ゼロ
  • 最終税額:子2人で各175万円(合計350万円→配偶者ゼロ・子各175万円)

まとめ

相続税の計算は複雑に見えますが、基本の流れを理解すれば「自分に相続税がかかるかどうか」の目安はつかめます。ただし、不動産の評価・特例の適用判定など専門知識が必要な部分も多いため、正確な申告は税理士への依頼を強くお勧めします

当ラボでは、相続税申告・節税対策に精通した税理士が初回無料相談を行っています。「自分の場合はどうなる?」を知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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