相続・事業承継の専門家の選び方|税理士・弁護士・司法書士・行政書士の違いと費用

「相続や事業承継の相談をしたいが、弁護士・税理士・司法書士・行政書士の違いがわからない」「どの専門家に相談すればいい?費用の目安は?」

相続・事業承継に関わる専門家は複数いますが、それぞれ得意分野と対応できる業務の範囲が異なります。間違った専門家に相談すると、時間とお金を無駄にしてしまいます。

本記事では、相続・事業承継に関わる5つの専門家の役割・得意分野・費用の目安・選び方のポイントをわかりやすく解説します。

専門家①:税理士

税理士は税務全般のプロです。相続・事業承継において最も関わりが深い専門家の一つです。

📋 税理士に依頼できること

・相続税・贈与税の申告書の作成・提出

・財産評価(不動産の路線価計算・自社株評価)

・節税対策の提案(生前贈与・生命保険・小規模宅地等の特例など)

・事業承継税制の活用支援

・法人の事業承継に関わる税務相談

費用の目安:相続税申告は遺産総額の0.5〜1%程度。税務相談は時間単価1〜3万円/時間が目安。

選び方のポイント:相続税申告の実績が豊富な税理士を選ぶ。「相続専門」をうたう税理士事務所への相談がおすすめ。

専門家②:弁護士

弁護士は法律全般のプロで、特にトラブルが発生した場合や、法的な判断が必要な場面で力を発揮します。

📋 弁護士に依頼できること

・相続トラブルの調停・訴訟の代理人

・遺産分割協議書の作成(特にトラブルがある場合)

・遺留分侵害額請求の代理

・相続放棄の申述サポート

・M&Aの契約書レビュー・交渉代理

・会社法に基づく事業承継のアドバイス

費用の目安:着手金10〜30万円+成功報酬(経済的利益の10〜16%程度)。相談料5,000〜1万円/30分。

選び方のポイント:相続専門・事業承継専門の弁護士を選ぶ。日本弁護士連合会の「ひまわり相談ネット」や弁護士ドットコムで検索できる。

専門家③:司法書士

司法書士は登記・供託の専門家です。不動産の名義変更(相続登記)を依頼する際の第一選択肢です。

📋 司法書士に依頼できること

・不動産の相続登記(名義変更)

・相続人調査・戸籍謄本の収集

・遺産分割協議書の作成

・会社の解散・清算の登記(廃業手続き)

・事業承継に伴う会社登記(役員変更・商号変更など)

・簡易裁判所での代理(140万円以下の案件)

費用の目安:相続登記は5〜15万円程度(不動産の数・複雑さによる)。

専門家④:行政書士

行政書士は官公署への書類作成・申請のプロです。相続関連では比較的シンプルな書類作成を担当します。

  • 遺産分割協議書・相続関係説明図の作成
  • 相続財産目録の作成
  • 預貯金・自動車などの名義変更手続きのサポート
  • 許認可申請(事業承継に伴う各種許認可の承継手続き)

費用の目安:書類作成は5〜20万円程度。弁護士・司法書士より費用が安い傾向。

注意:行政書士は法律上、相続トラブルの交渉・代理・登記申請はできません。トラブルがある案件では弁護士・司法書士が必要です。

専門家⑤:ファイナンシャルプランナー(FP)・中小企業診断士

FPは生命保険・資産設計の観点から相続対策をアドバイスします。生命保険の活用・老後資金の確保・相続対策の全体設計が得意分野です。

中小企業診断士は経営の専門家として、事業承継計画の策定・事業価値向上のアドバイスを行います。事業承継税制の特例承継計画の策定サポートも担当します。

どの専門家に相談すべきか:判断フロー

🔍 相談先の選び方

相続税の申告・節税対策→ 税理士

相続トラブル・遺留分請求・調停→ 弁護士

不動産の名義変更(相続登記)→ 司法書士

遺産分割協議書の作成(トラブルなし)→ 行政書士・司法書士

事業承継全般の相談→ 税理士+弁護士の組み合わせ、または事業承継・引継ぎ支援センター

M&A→ M&A仲介会社・アドバイザー+税理士・弁護士

まとめ

相続・事業承継は複数の専門家が関わる複合的な問題です。一つの事務所で複数の専門家がチームを組んで対応する「ワンストップ型」の事務所に相談するのが最も効率的です。まずは相談内容に合った専門家に無料相談してみましょう。

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